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多重人格者の恋と苦悩の小説☆百田尚樹「プリズム」の感想とネタバレ

エンタメ

百田尚樹の小説「プリズム」を読みました。

百田作品はモンスター、永遠の0、海賊とよばれた男を読んでいますが、「プリズム」が一番好きです。

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プリズムとは

いま目の前にいるのは、私が愛した“あなた”ですか?

作者:百田尚樹
発行日:2011年10月6日
発行元:幻冬舎

プリズム あらすじ

世田谷に古い洋館を構える資産家の岩本家に聡子は足を踏み入れた。
美しい夫人から依頼されたのは、小学校4年生になる息子・修一の家庭教師。
修一と打ち解け順調に仕事を続けていた聡子だが、ある日、屋敷の庭を散策中に、離れに住んでいるという謎の青年が現れる。
青年はときに攻撃的で荒々しい言葉を吐き、聡子に挑みかかってきたかと思えば、数日後の再会では、陽気で人当たりが良く聡子を口説いてからかったり、かと思うと、知的で紳士然とした穏やかな態度で聡子との会話を楽しんだり……。
会うたびに変化する青年の態度に困惑するが、屋敷の人間は皆その青年については口を硬く閉ざすのであった。次第に打ち解けていく青年と聡子。
やがて、彼に隠された哀しい秘密を知った聡子はいつしか彼に惹かれはじめている自分に気づき、結ばれざる運命に翻弄される。
変幻自在の作品を生み出す著者が書き下ろした、哀しくミステリアスな恋愛の極致。

 

プリズムを読んだ感想 ネタバレあり

多重人格の男性を好きになる女性聡子が主人公の話です。

しかし多重人格の話でありがちなチープな作品ではありません。
読んでいくうちに多重人格は本当にあるんだろうと想像できてしまうほどのリアリティーが感じられます。

聡子の恋心には最後まで感情移入できませんでした。
しかし、私は男性なので多重人格の男性に感情移入してしまいます。
どれだけ辛い経験をしてきたんだと涙してしまうほどです。

プリズムは百田作品の中ではメジャーでは無いほうですが、色々考えさせられる最高傑作だと思います。