百田尚樹さんの小説、風の中のマリアを読みました。
この小説、蜂(ハチ)のストーリーだという情報を知ってたんで、今まで避けてました。
だって、蜂の小説なんて面白い訳がないと思うじゃないですか。
でも、さすが百田尚樹さん。
読んでみたらめっちゃ面白かったので、感想をレビューします。
風の中のマリアとは
命はわずか三十日。ここはオオスズメバチの帝国だ。晩夏、隆盛を極めた帝国に生まれた戦士、マリア。幼い妹たちと「偉大なる母」のため、恋もせず、子も産まず、命を燃やして戦い続ける。ある日出逢ったオスバチから告げられた自らの宿命。永遠に続くと思われた帝国に影が射し始める。著者の新たな代表作。
著者:百田尚樹
発行日:
2009年3月4日(単行本)
2011年7月15日(文庫本)
発行元:
講談社(単行本)
講談社文庫(文庫本)
風の中のマリアを読んだ感想レビュー
風の中のマリアの中の困ったシーン
読み始めはかなり気持ち悪くなりました。
虫が嫌いだから小説の内容をイメージすると気持ち悪くなるんです。
しかもオオスズメのマリアが、虫を殺して肉団子にするというエグいシーンがかなり多いんで、もう勘弁してくれ!と思いながら読んでました。
読むのやめようか?
あともう少しだけ読もうか?
迷いながら読んでいると、
「あれ?」
急に霧が晴れたように虫の事が気にならなくなるなりました。
慣れたんでしょうね笑
「ふーん、またそのシーンね」
人間の適応能力は素晴らしいです笑
風の中のマリアの面白かったところ
内容はかなり面白かったです。
オオスズメバチ最強の戦士マリアが、なんの迷いもなく戦い続ける初期。
少し迷いながらも戦い続ける中期。
色々な事を知り、動揺しながらも戦い続ける後期。
結局戦い続けるんかいっ!
オオスズメバチの本能通り、はかない生き方を全うします。
意外にも恋愛要素もあったりして、マリアに恋心が芽生えるかな?というシーンもあります。
オオスズメバチの生態がわかる事はもちろん、虫に対して今までと違った感情が芽生えてくる小説です。
かなりオススメできるので、ぜひ読んでみてください。